まずは、発祥の地と創始者の方のお話。デイルズフォードは、イギリスのお店です。
今から約２５年前、レディー・キャロル・バンフォード氏によって、オーガニック農法へ広大な農地を開拓していきました。当時は、効率的に作ることが優先され、農薬や化学肥料がたくさん使われ、見栄えや日持ちをよくするために、さまざまな化学物質が加えらえていました。そんな中「子どもたちに、安全でおいしいものを」「豊かな実りが未来にも続くように」「大地を守らなければならない」という使命を持って英国・コッツウォルズで生まれました。
英国で生まれたデイルズフォードは、２０１０年「デイルズフォード・オーガニック青山店」を日本に初出店しました。福田マネージャーからは、お店のコンセプトと内容に加え、出店までの様々なご苦労が語られました。

”リアル・フード（本物の食材）”にこだわり、オーガニックの食材をふんだんに使った、やさしくて上質なおいしさを追求しています。レストラン、カフェ、デリカテッセン、ベーカリー、グロサリーという複合施設で、様々な形をもってオーガニックな食生活を提案しています。
訪れたときのシーンで、カフェを利用しほっとひと息、お昼のパンをテイクアウト、グロサリーで調味料やジャムのお買い物、と、あらゆる使い方が出来ることが特徴です。レストランでゆっくりとディナーを楽しむことも可能です。
何といっても開店までのご苦労は「材料調達」。オーガニック認定の食材は、まだまだ種類が少ないこと、そして、同じ食材でも仕入れの単価が通常品の５倍程になってしまい、結果、販売価格に影響してしまう、ということが最大のネックだったそうです。
また、Ａ４の用紙が２枚配布され、お店の掛川シェフが南三陸町の炊き出しに行ったお話が綴られていました。実際に見て感じたことを書き留めた文章はとても心に響くものでした。