TFOODS.COM 材料にこだわる人とプロの為の洋菓子材料通販サイト

「ノリエット」 永井紀之シェフ
「サロン・ド・テ・スリジェ」 和泉光一シェフ
イーガー/エキストラバージンオリーブオイル・スプレッド講習会

 

株式会社ボレイ主催の講習会に参加しました。

今回の講習会は、エキストラバージンオリーブオイル・スプレッドを、「お菓子づくりの中でも手軽に利用できるように」という思いから企画されました。講師には洋菓子業界で広く活躍されている、「ノリエット」の永井紀之シェフと「サロン・ド・テ・スリジェ」の和泉光一シェフです。

 

永井シェフは、オリーブスプレッドを配合した焼き菓子の提案として、「マカロン・オリーブ」、 「マドレーヌ・オリーブ・シトロン」、「プティサレ・オリーブ」の三種類を紹介。どれも、今回の講習会に合わせたオリジナルレシピを紹介してくださいました。
また、和泉シェフからは、トリュフのセンターに空気を抱き込ませた軽い仕上がりの「トリュフ・ア・ラカンパーニュ」と、 フランス産のクルミを使い、コーヒー・フレーバーのチョコレートガナッシュと ピスタチオ・クリームをサンドした「カフェ・ノワ」の2種類を紹介いただきました。

 

講習会は、「オリーブオイル・スプレッド」の活用方法について、二人のシェフの見解を交えながらお菓子の実演が行われました。「オリーブオイルスプレッド」はバターやマーガリンと似た特性が有るのでバターの代替品として利用ができます。また、 乳化作用があるのでチョコレートの仕込みにも利用できます。

高齢化と成人病が問題になっている日本国内では、栄養バランスや食材にも注意を払う必要があり、 今、「オリーブオイルスプレッド」が注目されているのが、よく理解できました。

 

今後も様々なシーンで、「イーガー/エキストラバージンオリーブオイル・スプレッド」 が活躍するのではないでしょうか。

 
液体のオリーブオイルをスプレッド状に

 

地中海沿岸では古くからオリーブの木が栽培され、食用としてだけではなく、美容・健康のためのオイルの原料として様々な用途に利用されてきました。オリーブオイルは単なる食用オイルとしてではなく、豊かな生活を送るために欠かせない貴重なオイルとして大切に取り扱われてきたのです。

現在ではオリーブオイルの効能は科学的に証明されています。オリーブオイルには悪玉コレステロール値を下げる働きをもつ「一価不飽和脂肪酸」と呼ばれる、オレイン酸を70%以上含まれています。その事から、継続して摂取していく事で、動脈硬化や心筋梗塞といった血管の病気を防ぐ効果が期待されています。

 

私達が普段イメージするオリーブオイルは、液状のオイルというのが常識でしょう。

しかし、エルサレム・ヘブライ大学のシャウル・イーガー博士は 長年の研究により、この液体のオリーブオイルをスプレッド状に加工することに成功しました。 マーガリンやショートニングとは違い、水素添加や飽和脂肪酸を添加せずにスプレッド状に加工しているので、体に有害なトランス脂肪酸を含んでいません。 もちろんコレステロールもゼロです。

この画期的なスプレッド状のオリーブオイルは、バターやショートニングの代替品として 使用することができますから、液状のオリーブオイルでは行えなかった調理にも幅広く利用できるようになりました。

 
開催日
  2007年7月13日(金)
講師
  「ノリエット」 永井紀之シェフ
「サロン・ド・テ・スリジェ」 和泉光一シェフ
主催
  株式会社ボレイ
会場
  ドーバー洋酒貿易株式会社
 
 
 

(株)ボレイの創業者である野洲正一氏が、イーガー博士との出会いと、オリーブオイルスプレッドの素晴らしさを説明してくれました。

  イーガー博士の研究により、液状のオリーブオイルを固形状にすることに成功しました。バターやマーガリンと同じように使える画期的な食材です。   和泉シェフは、洋菓子作りの新たな可能性を追求するために、常に新しい素材の情報収集と研究に取り組んでいるそうです。
  
 

永井シェフと和泉シェフの共演という夢のような講習会は、とても和やかに講義が進められていきました。

 

「トリュフ・ア・ラカンパーニュ」のガナッシュに、オリーブオイルスプレッド・プレーンが配合されています。スプレッド自体が乳化しているので、ガナッシュの仕込みに非常に相性が良いとのことです。

  フランス産クルミを贅沢に使った「カフェ・ノワ」には、ガナッシュとピスタチオ・クリームの2種類に爽やかな風味のオリーブオイルスプレッド・レモンが配合されています。
  
 

パテイスリーとビストロを経営する永井シェフは、製菓材料だけでなく洋食の素材に関しても造詣が深く、自己流の解釈を踏まえて活きたフランスの食文化を提供しています。

 

「プティサレ・オリーブ」はさっくりとしたパイ生地の食感と、コクのあるオリーブの風味のバランスが絶妙。

  「マドレーヌ・オリーブ・シトロン」にはオリーブオイルスプレッド・レモンが配合され、さっぱりとした焼き上がりです。
 

「ノリエット」 永井紀之シェフ

 

■1980年 辻調理師専門学校フランス校卒業
■1981年 フランス菓子「オー・ボン・ヴュー・タン(東京都大田区等々力)」 開店立ち上げスタッフとして参加
■1983年  渡仏後、ヴァランス「ダニエル・ジロー」、 グルノーブル「ドゥ・ヴェルバル」、パリ「ミッシェル・ロスタン」、ボンドイゼール「ミッシェル・シャブラン」、スイス・ジュネーブ「ホテル・インターコ ンチネンタル」、ルクセンブルグ「オーバーワイズ」などで勤務。
■1989年 帰国後、焼き菓子・ショコラの卸売り販売を開始
■1993年 ノリエット開店

 

▼賞暦

コンクール「サントルエアルプ・ショコラ部門」3位(1984年)
コンクール「サントルエアルプ・アントルメ部門」3位「デグスダション」1位(1985年)

 

「サロン・ド・テ・スリジェ」 和泉光一シェフ

 

■1991年 日本菓子専門学校卒業
■1991年 成城アルプス洋菓子店 入社
■2000年 サロン ド テ スリジェ(調布市)シェフパティシエとして現在に至る

 

▼賞暦
・クープ・ド・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー日本予選 飴部門 準優勝(2004年)
・World Pastry Team Championship 日本予選 チョコレート門 優勝(2005年)
・ワールド・チョコレート・マスターズ(パリ)日本代表  総合第3位 デザート部門 優勝(2005年)
・ World Pastry Team Championship 日本チームキャプテン 
(フェニックス)総合第2位 チョコレートピエス部門 優勝(2006年)
・ World Pastry Team Championship に再度、味覚部門の代表に選ばれる。(2008年)

 
オリーブオイル・スプレッドの特長
シャウル・イーガー博士が開発したスプレッド状のオリーブ・オイルです。 ギリシャ産のエクストラバージン・オリーブオイルを使用し、非水素添加製法により人工のトランス脂肪酸を含まないナチュラルな仕上がり。 エキストラバージン・オリーブオイルの組成は全く変わっていませんので、コレステロールの無い体に優しい油脂です。

スプレッド状に加工しているため、バターやショートニングに似た特性を持っています。 バターやマーガリンの代替品としてそのままパンなどに塗るのはもちろんのこと、 ケーキやパイ生地・パン生地の練り込み、加熱調理のための油の代わりにもご使用いただけます。 液状のオリーブオイルでは実現不可能だった、様々な仕込みにご利用いただけます。

 

 

 

イベントレポート 一覧へ

過去に開催された、講習会や教室の一覧ページ 

 

 

→コミュニティトップに戻る