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CRIOLLO(クリオロ)リニューアルオープン
国際的な製菓コンクールで数々の受賞歴を誇るフランス人パティシエ、サントス・アントワーヌシェフ率いるパティスリー「エコール・クリオロ」千川本店が、2016年5月20日に「CRIOLLO(クリオロ)」とブランド名を一新して、小竹向原(東京・板橋区)に東京本店としてリニューアルオープンすることになりました。オープンに先駆け、お披露目を兼ねたレセプションパーティーが開催されましたので、その様子をTFOODS.COMでも取材させて頂きました。

エコール・クリオロは、もともとプロのパティシエからアマチュアまで幅広い人々を対象にした菓子学校として2000年4月からスタート。2003年4月には今回リニューアルとなった前身の千川店をオープン。その後は、お菓子のインターネット通販、カフェの併設、中目黒店や神戸にクリオロ・カフェをオープンするなど、着実にブランドの人気を確立。そして今回のリニューアルオープンとなります。
ナチュラルで落ち着きのあるクリオロの店内
お祝いの花が多数並んだ開放的なガラス扉を開くと、やわらかな照明と落ち着いた色使いが印象的な広々とした店内になっています。所々に配置されたウッディーな素材がナチュラルな雰囲気を演出。前身となるエコール・クリオロ千川本店の白とオレンジを基調にした明るく元気なイメージとはガラリと印象が変わりました。

店に入ると、まず最初にワイドで豪華なショーケースが目に飛び込んできます。ショーケースの中には20種類を超える宝石のような美しいプティガトーを始め、サロン・ドュ・ショコラでも話題を呼んだサントスシェフのスペシャリテ「トレゾー」(チョコレートケーキ)、マカロン、ボンボンショコラなどが並んでいます。一段のショーケースなので立った状態でもケーキが良く見え、ゆったり落ち着いてケーキ選びができるようになっています。都内の人気パティスリーでここまで立派なショーケースはなかなか見られませんので必見です。



店内中央には、クリオロを代表する人気商品のひとつであるチーズケーキ用のストッカーと、焼き菓子とキッシュが並んだテーブルが置かれていました。サントスシェフの話によると、このテーブル上でパンの取り扱いも行うということなので、パン好きの方も今後のクリオロの展開に注目です。

他にも店内には、贈答用に最適なギフトボックスや、サントスシェフの妻であり、ワインアドバイザーの資格を持つ岡田愛クリエイティブ・ディレクターが厳選したワインなども置かれています。ギフトボックスは、リニューアルしたクリオロの雰囲気に合わせて木目調の落ち着いたデザインとなっております。

さらに店内の奥に進むとカフェスペースが併設されています。カフェスペースに隣接している壁は全てガラス張りになっているので、非常に明るく開放的。テラス席も用意されていますので、天気の良い日は外の空気を味わいながら、ゆったりとクリオロのケーキを堪能してみるのもいいでしょう。
やわらかな照明と落ち着いた色使いが印象的な広々とした店内。千川店とはガラリと印象が変わりました。
ワイドで豪華なショーケースにはプティガトー、ボンボンショコラ、マカロンなどが並んでいます。
こちらはサントスシェフのスペシャリテ「トレゾー」。ナチュラルやキャラメルなど5種類の味が楽しめます。
ボンボンショコラは、セット品だけではなく、単品一粒から購入することができます。
マカロンも多数取り揃えています。ティータイムやちょっとした差し入れにお勧め。
人気のフィナンシェからヨーヨーマカロンやサブレなど、焼き菓子のラインナップも豊富です。
店の雰囲気に合わせた木目調のギフトボックス。小箱から大箱まで用意されています。
店内にはワインも置かれていますので、お菓子と一緒にワイン選びがお楽しみ頂けます。
カフェスペースはガラス張りなので明るく開放的。天気の良い日はテラス席でもお楽しみ頂けます。
サントスシェフが創り出すクリオロのスイーツ
リニューアルされた店の様子を一通り満喫した後は、クリオロのケーキを頂きました。今回、頂戴したのは「GAIA(ガイア)」と「NIRVANA(ニルヴァナ)」の2種類。共に世界コンクールでの優勝歴があるクリオロを代表するケーキです。

「GAIA(ガイア)」は、世界パティスリー2009・アントルメ部門での優勝作品。芳醇な香りのバニラムース、濃厚で風味豊かなキャラメル、しっとりなめらかなスポンジという3つのパーツで構成されています。スポンジの底にはキャラメリゼしたナッツが配置されおり、カリカリした食感と香ばしさを演出。各素材の良さを活かしたバランスの良い味わいの作品です。

もう一品の「NIRVANA(ニルヴァナ)」は、世界パティスリー2009・プティガトー部門での優勝作品。こちらの作品は、チョコレートとブラックベリーティーのムース、ブラックベリーのゼリー、チョコレートスポンジを組み合わせたケーキです。サントスシェフ独自の乳化法で作られたムースは、非常に滑らかで口溶けの良さが特徴。チョコレートの風味とブラックベリーの酸味のハーモニーが楽しめる仕上がりとなっています。
こちらが世界パティスリー2009・アントルメ部門での優勝作品「GAIA(ガイア)」。バニラの芳醇な香りとキャラメルの風味がお楽しみ頂けます。
「NIRVANA(ニルヴァナ)」は世界パティスリー2009・プティガトー部門での優勝作品。チョコレートとブラックベリーを組み合わせた一品。
店内には他にも多数のケーキが用意されています。フランスと日本の良さを巧みに取り入れたサントスシェフのケーキを是非ご賞味下さい。
新しく生まれ変わったこれからのクリオロ
前身となる千川店オープンから13年目にして、ブランド名と共に店の印象も一新したパティスリー「CRIOLLO(クリオロ)」。リニューアルに伴い、店の2階にはラボ(工房)、3階にはオフィスなども併設されることになりました。これにより今までは難しかった作りたて・焼きたてのスイーツやパンを提供できるようになり、よりバラエティに富んだ商品展開が可能になります。

長年培ってきたものを新しくするという事は、決して容易ではない勇気のいる決断だったと思いますが、シェフの妻である岡田愛クリエイティブ・ディレクターや信頼できる若いスタッフの方々と共に、未来に向けて前進するサントスシェフの今後の活躍に注目です。

池袋駅から3駅先の小竹向原駅下車より徒歩3分という、都心からアクセスしやすいロケーションなので、是非一度足を運んでみることをお勧めします。
Antoine Santos(サントス・アントワーヌ)氏
CRIOLLO(クリオロ)オーナーシェフ
Antoine Santos(サントス・アントワーヌ)氏
フランス・プロヴァンス出身。フランス、スイス、イギリスなどヨーロッパ各地でシェフパティシエを務める。飴細工のバランス感覚を勉強する為に「生け花」を学ぼうと思い、来日。来日後は京都の洋菓子店「バイカル」や、ヴァローナ・ジャポン株式会社などで技術指導やレシピ開発などを務める。2000年4月に菓子学校「エコール・クリオロ」を設立。2003年4月にはパティスリー「エコール・クリオロ」千川店をオープン。その後、「エコール・クリオロ」中目黒店や神戸に「クリオロ・カフェ」をオープンしたのち、2013年3月に菓子学校を閉校。2016年5月に本店を千川から小竹向原に移転、ブランド名を「CRIOLLO(クリオロ)」に一新しリニューアルオープン。
 
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