人と食をつなぐ会員制ネットワーク、パティスガストロミー協会 主催の講習会に参加しました。
今回のテーマは 『おいしい生地 〜伝統と革新のルセット』。
講師に「キャロリーヌ」中川二郎シェフと「サロン・ド・テ・スリジェ」和泉光一シェフを迎え、
それぞれのシェフが考える、生地のおいしさを追求したルセットを紹介いただきました。
中川シェフは伝統的なベルギーのお菓子「ミゼラブル」や「タルティーヌ・リュッス」、「マノン」の3品、
和泉シェフはアルザス地方に昔から伝わる伝統菓子「クグロフ」、「ティセ」の2品。
伝統というベースを保ちながらも、それぞれのシェフが独自の視点で変化をつけたルセットには、
中川シェフの真骨頂であるバタークリームのおいしさの秘訣や、
和泉シェフの得意とするチョコレートに関する知識が、随所に盛り込まれた内容となりました。
今回お二人のレシピで使われたオリーブオイルスプレッドも、
“バターの代替品”という肩書きが下り、新しい材料として受け入れられつつあるようです。
テーマにもなっている『伝統と革新』というフレーズは、ルセットだけではなく材料や道具にも言えること。
TFOODSも向き合わなければいけないテーマですね。
中川シェフの「おいしいと思えるものをつくるためには、柔軟性が必要」という言葉が心に残る講習会でした。
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