小松崎喜美子さん主催・Sweets Please 第6回講習会のレポートです。
前回の講師である「ドゥー・シュークル」佐藤均シェフのご紹介で、
今回は東京練馬区「パティスリー キャロリーヌ」の中川二郎シェフが講師として招かれました。
講習会でご披露いただいたお菓子は3種類。
チリ産パパイヤ“カリカ”という日本では珍しいフルーツを使った生菓子「カリオール」、
中国緑茶のクリームにリンゴのコンポートをあわせた生菓子「アメリ」、マンゴーのパウンドケーキ「パン・オ・マング」です。
東京製菓学校で12年間教鞭をふるっていた中川シェフは、常に「どうしてだと思う?」と疑問をなげかけ、
なぜこういう作業をするのかという理由を会場のお客様に示してくれました。
「お菓子作りで、なぜ? どうして? と感じることはとても重要なこと」
そう繰り返すのは、美味しさを追求するシェフの信条の表れなのでしょう。
食材においても安全で美味しいものという考えから、ご自身のお店では季節の果物を直接農家から仕入れ、
卵も生菓子用には殺菌卵、焼き菓子用には契約養鶏農家の自然卵と
作るお菓子によって使い分けをしていらっしゃるそうです。
「お菓子作りに正解はない。目的はただ美味しいものを作ること、それだけです」との言葉から
お菓子作りのための様々な知識も、数ある手法や経験も、目指すところはその一点のためにあるのだなと感じました。
|