TFOODS.COM 材料にこだわる人とプロの為の洋菓子材料通販サイト

「ドゥー・シュークル」 佐藤均シェフ
第5回 Sweets Please 講習会

 

小松崎喜美子さんが代表を務めるSweets Pleaseの講習会に参加してきました。

今回講師を務められたのは、東京江戸川区「ドゥー・シュークル」の佐藤均シェフ。

6月16日には2号店・東京人形町「シュークリー」を新しくオープンし、

ますますお忙しい佐藤シェフの講習会には、たくさんの方が参加されていました。

 

今回講習会で披露いただいたお菓子は3種類です。

バウムクーヘンの生地にフレーズコンフィチュールを重ね、ホワイトチョコレートムースを組み合わせた「セフィーユ」。

香ばしい焼き色が楽しい爽やかなシトロンのシブースト「シブストセゾン」。

イタリアンメレンゲでサックリと焼き上げた「マカロンキャラメル」。

 

職人気質の佐藤シェフは「口下手なもので・・・」と照れながらも、

素材に関すること、道具に関すること、自身が目指す味や食感の考え方をお話してくれました。

小さいお子様からご年配の方まで楽しめるケーキ作りを目指す佐藤シェフは、

お菓子作りに洋酒はあまり使われないそうです。

ハイセンスでお洒落なケーキ、流行のケーキ・・・様々なお菓子がある一方で、

誰が食べても美味しく食べやすい、身近な街のケーキ屋さんでありたいというシェフの言葉通り、

優しさとあたたかみを感じるお菓子でした。

 

 
開催日
  2008年6月12日(木)
講師
  「ドゥー・シュークル」 佐藤均シェフ
主催
  Sweets Please」 小松崎喜美子さん
会場
  ドーバー洋酒貿易梶@講習会場
 
 
 
身振り手振りを交えてはじまった講習会。堅実な口ぶりで大事なポイントは繰り返し伝えてくれました。   最初は「セフィーユ」の生地作りからとりかかります。   生地はバウムクーヘンの配合がベース。ルクセンブルク・オーバーワイス修行時代のアレンジだそうです。

  
 
冷凍フレーズを使ってコンフィチュールを作ります。冷凍ものは安定した味を維持できるので、商品の味を一定に保つことができるという利点が。

  シェフのおすすめ道具その1。クイジナートのハンドブレンダーは試作などに活躍中だとか。合羽橋にもよく道具を見に行くそうです。   ビスキュイ生地とフレーズコンフィチュールを重ね、冷凍庫で冷やしておきます。赤の色合いが鮮やか!

  
 
アングレーズとショコラブランなどをあわせたムースショコラブランを、模様入りシートを敷いた型に流し入れます。   厚みを均一にするのが大切とおっしゃるシェフは、やわらかいムースショコラブランの上にビスキュイを重ねる“さかさ仕込み”の方法をとります。

  やわらかな舌触りのムースショコラブランにイチゴの優しい甘さと程良い食感のビスキュイがマッチした「セフィーユ」です。

  
 
次は「シブストセゾン」の工程です。シェフのおすすめ道具その2はゼスター。お店から持参された手に馴染んだ道具を見せていただきました。

  ゼスターはお菓子の香りづけで欠かせない道具ということで、コンパクトタイプの商品もおすすめされていました。   香りのポイントとなるシトロンパティシエールを炊き、イタリアンメレンゲと合わせてシブーストシトロンを作ります。
  
 
写真のパータフォンセのレシピは家庭でも扱いやすい生地とのこと。この生地作り、お店では若い職人さんが担当しているそうですよ。

  さらにアパレイユクレームドゥーブルを絞って焼き上げたこの生地が「シブストセゾン」の土台になります。   土台にネーブルコンフィチュールやフランボワーズ、四角いシブーストシトロンなどを乗せ、イタリアンメレンゲで形を整えます。
  
 
焼きごてで表面に焼き色をつけていく見ごたえのある瞬間! なんとも香ばしい香りが会場に広がります。   表面の香ばしさとふわふわの食感に、シトロンとネーブルが持つ爽やかな柑橘系の香りが広がります。   最後はお待ちかね「マカロンキャラメル」です。サクっとした食感のイタリアンメレンゲで作りました。

  
 
こまめに温度をチェックするシェフ。気温や湿度にも左右されるため、お店ではシェフともう一人のシェフしか作らない繊細なお菓子です。

  シェフのおすすめ道具その3はブラノパピエのベーキングペーパー。しっかり熱が通り、焼きの強いマカロン生地に仕上がります。   マカロンの生地は最後はスケッパーを使い、手で感触を確かめながら調整していきます。
  
 
マカロンに挟むアパレイユキャラメルも温度計を使います。ひとつひとつの作業に細やかな気配りが感じられました。

  マカロン生地を絞っていきます。お話をしながらも、均一に乱れることなく絞っていく姿はまさに職人技です。   オーブンに入れてからも何度となく焼き具合を確かめる佐藤シェフ。
  
 
丸くふっくら焼き上がったマカロン生地。お店ではもっとぷっくり可愛く焼き上がるそうです。   ひとつひとつアパレイユキャラメルを絞っていきます。   表面のサクサクっとした食感と程良いしっとり感。サックリ感のある生地は濃厚でクリーミーなキャラメルとよく合っていました。
 

「ドゥー・シュークル」 佐藤均シェフ

 

軽井沢万平ホテル調理部を経て銀座和光・ルショワに入社。

1989年に渡仏し、ベルギー・ダム、ルクセンブルグ・オーバーワイス、フランス・フレッソン、パリ・ピエールモデュイなどで約3年間修業された後、帰国後は東京八王子のル・フォワイエのシェフパティシエを務められました。

1998年、東京江戸川区に「ドゥー・シュークル」をオープン。 子どもから大人まで幅広い層のお客様に親しまれるお菓子作りを信条に、 2008年6月、東京人形町に2号店となる「シュークリー」がニューオープンとなりました。


▼ 「ドゥー・シュークル」

住所:東京都江戸川区平井4-8-8

▼ 「シュークリー」

住所:東京都中央区日本橋人形町1-5-5 セイントハイム人形町源1F



 

 

 

 

イベントレポート 一覧へ

過去に開催された、講習会や教室の一覧ページ 

 

 

→コミュニティトップに戻る