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クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー2019 日本国内予選決勝
2018年3月20日・21日、第16回クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリーの日本国内予選決勝大会が東京製菓学校(東京・高田馬場)にて開催されました。

今回の予選は、「SPORTS(スポーツ)」又は「CIRCUS(サーカス)」をテーマとして、37名の選手が一次審査に応募し、審査を通過した23名が予選決勝へと駒を進めました。競技は、A部門(アントルメ・ショコラ、アメ細工)、B部門(アシエット・デセール、チョコレート細工)、C部門(アントルメ・グラッセ、氷彫刻)の3部門。決勝に進出した選手たちは、各部門の優勝と日本代表の座を目指して競技に挑みました。

予選決勝が行われた二日間は、両日ともあいにくの雨。春分の日となる二日目に至っては、昼から雪が降り出す真冬のような厳しい寒さでしたが、予選決勝が行われた会場内は外の寒さも忘れてしまうほどの熱戦が繰り広げられました。

予選決勝の結果は、翌日の3月22日に在日フランス大使公邸にて発表となりました。第16回クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー日本国内予選決勝大会の結果は以下の通りとなりました。

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【 A部門 (アントルメ・ショコラ、アメ細工) 】
■ 金賞 : 伊藤 文明 (パティスリー メゾンドゥース)
■ 銀賞 : 高橋 教導 (パティスリー ブリーズ)
■ 銅賞 : 永宗 喜昭 (二葉製菓学校)

【 B部門 (アシエット・デセール、チョコレート細工) 】
■ 金賞 : 西山 未来 (株式会社スタジオ・シュゼット)
■ 銀賞 : 原田 誠也 (株式会社クラブハリエ)
■ 銅賞 : 眞砂 翔平 (エコール・クリオロ株式会社)

【 C部門 (アントルメ・グラッセ、氷彫刻) 】
■ 金賞 : 小熊 亮平 (株式会社グルメ和光)
■ 銀賞 : 赤羽目 健悟 (株式会社帝国ホテル)
■ 銅賞 : 宮ア 龍 (エルダンジュNAGOYA)
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A部門で優勝した伊藤選手は、個人で経営するパティスリーのオーナーシェフとして初めての日本代表です。またB部門で優勝した西山選手は、女性として日本初の代表選出となり、前回大会では日本代表チームのアシスタントを務めた経験もある為、今大会では日本代表チームのチームリーダーを務めます。C部門で優勝した小熊選手は、前回のC部門予選での準優勝者であり、優勝まであと一歩だった前回の悔しさをバネに代表の座を見事勝ち取りました。

各部門で優勝した3選手は、団長を務める五十嵐宏氏(パティスリー ラ・ローズ・ジャポネ)と共に、日本代表チームとして2019年1月にフランス・リヨンで開催される世界大会に向けて準備を重ねていきます。前回大会を含め、3大会連続で準優勝が続いている日本代表チームだけに、今大会では悲願の優勝が期待されます。
A部門 「アントルメ・ショコラ、アメ細工」入賞者
金賞 伊藤 文明(パティスリー メゾンドゥース)
A部門金賞の伊藤選手は、ロードレースをモチーフにした作品。自転車の車輪を構成する細かなパーツまで全てアメ細工で作り込まれています。フランス語でタイヤを意味する「le Pneu(ル・プヌ)」と名付けられたアントルメ・ショコラは、その名称の通り、タイヤをイメージした独特のデザインになっており、カラク、マカエ、オレリスなど複数のチョコレートを巧みに使用しています。ピエスモンテとアントルメが見事に一体となった仕上がりです。
銀賞 高橋 教導(パティスリー ブリーズ)
動きのあるダイナミックな新体操選手のピエスモンテを作成した銀賞の高橋選手。ピンクを主体にした色彩と蝶のパーツが華やかさを演出。アントルメ・ショコラは、グアナラとタナリヴァ・ラクテに、マンダリンオレンジを組み合わせています。
銅賞 永宗 喜昭(二葉製菓学校)
銅賞を受賞した永宗選手の作品は、エアレースがモチーフ。ピエスモンテは、飛行機のプロペラ部分をクローズアップしたデザインで、金属の質感をアメ細工で上手く表現。グアナラをメイン素材に使用したアントルメ・ショコラは、マンゴーやオレンジがアクセント。
B部門 「アシェット・デセール、チョコレート細工」入賞者
金賞 西山 未来(株式会社 スタジオ・シュゼット)
B部門金賞の西山選手は、エンターテイメント性と芸術性を兼ね揃えた現代的なサーカスを連想させる作品。絶妙なバランスでポーズを決める2人の演者の美しい曲線とアーティスティックな色使いが印象的。アシエット・デセールは、半球形のチョコレートカップを二つ重ねて玉乗りのボールをイメージ。中にはジヴァラ・ラクテのクレーム、金柑のソースやガルニチュール、ウィスキーのパータボンブなど、様々なパーツが閉じ込められています。
銀賞 原田 誠也(株式会社クラブハリエ)
力強く四股を踏む相撲取りのピエスモンテを作成した銀賞の原田選手。隆起する筋肉や血管など、相撲取りの肉体をチョコレートで見事に表現。軍配団扇をイメージした飾りが付けられたアシエット・デセールは、P125のパルフェと伊予柑のスープがメイン。
銅賞 眞砂 翔平(エコール・クリオロ株式会社)
銅賞の眞砂選手は、ウサギの宇宙飛行士が宇宙空間でサーフィンするというファンタジーな世界観のピエスモンテを作成。アシエット・デセールは、ウサギにちなんでニンジンの形になっており、素材にはマンゴー、金柑、ココナッツ、山椒などを使用。
C部門 「アントルメ・グラッセ、氷彫刻」入賞者
金賞 小熊 亮平(株式会社グルメ和光)
C部門金賞の小熊選手は、躍動感溢れる女性アスリートの氷彫刻を作成。跳躍をしながらラケットを大きく振りかぶる迫力のある姿が見事に彫り込まれています。鮮やかな黄色の色彩が印象的なアントルメ・グラッセは、マンゴー、パッション、ココナッツといったトロピカルフルーツに、ブロンドチョコレートのドゥルセを組み合わせています。アメ細工で作られた美しい台座が、アントルメの魅力を一層引き立てています。
銀賞 赤羽目 健悟(株式会社帝国ホテル)
スピード感あるスキー選手の氷彫刻を作成した銀賞の赤羽目選手。雪の上を疾走する姿を上手く捉えています。アントルメ・グラッセは、ライム風味のミルクジェラートの中に、ヌガーグラッセやフレーズのソルベなど、複数のパーツが配置されています。
銅賞 宮ア 龍(エルダンジュNAGOYA)
銅賞の宮ア選手は、バランス芸を演じるサーカスの様子を氷彫刻で作成。柔軟な体の動きが見て取れます。真っ赤なドーナツ型のアントルメ・グラッセは、ピスタチオのグラスをメインに、イチゴとバジルのソルベやマンゴーのソルベなどのパーツで構成。
A部門 決勝大会進出者 (五十音順)※入賞者を除く
坂井 寛卓(有限会社ル・スリジェ・ダムール洋菓子店)
菅原 聡倫(ウィーン菓子工房 リリエンベルグ)
谷藤 拓(学校法人東京製菓学校)
塚田 悠也(東海調理製菓専門学校)
藤井 幸治(ル ミュゼ ドゥ アッシュ)
的場 勇志(ナチュール・シロモト)
三田 正樹(にいがた食育・保育専門学校 えぷろん)
B部門 決勝大会進出者 (五十音順)※入賞者を除く
乾 真悟(アテスウェイ)
笠原 寿人(パティスリーKOSAI)
高橋 萌(インターコンチネンタルホテル東京ベイ)
向井 聡美(株式会社 バンタン)
横畠 正一(株式会社クラブハリエ)
C部門 決勝大会進出者 (五十音順)※入賞者を除く
尾ア 未来(株式会社クラブハリエ 八日市の杜)
片岡 孝二(株式会社クラブハリエ)
クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー
クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー
1989年にM.O.F.(フランス最優秀職人章)の称号をもつガブリエル・パイアソン氏と、フランスのトップチョコレートメーカー・ヴァローナ社によって設立された、世界を代表するパティスリーコンクール。開催は2年に1度行われ、世界20か国以上から各国の予選を勝ち抜いたパティシエたちが、「アメ細工、アントルメ・ショコラ」、「チョコレート細工、アシエット・デセール」、「氷彫刻、アントルメ・グラッセ」の3部門の競技で、世界の頂点を目指して腕を競い合います。

クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー(日本サイト)
http://www.cdmp-japan.jp
クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー(本選サイト)
http://www.cmpatisserie.com
Twitter
https://twitter.com/cdm_comite_jp
ヴァローナ
ヴァローナ(VALRHONA)社について
1922年フランス、ローヌ地方の菓子職人が創業。 カカオの品種や産地別に分類した商品をいちはやく展開した世界トップクラスのチョコレートメーカー。 超一流洋菓子店、レストラン、ホテルご用達の製菓材料であり、個性的な商品構成は、 その商品名が時にケーキやドリンクの名前にも付けられるほどの存在感です。 2007年には、フランスに次いで世界で2校目になるショコラの専門技術学校を、東京に設立。 さまざまな研修プログラムが用意されている。

ヴァローナ・ジャポン
http://www.valrhona.co.jp/
ヴァローナ オンライン・ブティック
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エコール・ヴァローナ 東京
http://www.valrhona.co.jp/ecole/
 
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