TFOODS.COM 材料にこだわる人とプロの為の洋菓子材料通販サイト

ジェローム・ケネルシェフ クリスマス特別講習会
「カカオエット・パリ」 ジェローム・ケネルシェフ
TFOODS.COM主催 クリスマス特別講習会

 

TFOODS.COMが主催するクリスマス特別講習会。今年もパティスガストロノミー協会や各メーカーの方々に、ご協力・ご協賛をいただきまして、無事開催することができました。 今回講師にお迎えしたのは、「カカオエット・パリ」ジェローム・ケネルシェフです。通訳は、奥様であり、シェフの片腕としてご活躍中のパティシエール・椛澤貴子(かばさわ たかこ) さんが担当してくださいました。

 

クリスマスパーティー向きのおもてなしスイーツとして、串にさした「ギモーヴ」やデザートグラスに入った「ヴェリンヌ・ポンム」を。 また、ジェロームシェフがフランスのホテルで働いていたとき、華やかなメニューとしてチョコレートにふんだんに金箔を使っていたことから、オレンジが香るチョコレート菓子「ケーク・コアントロー」と艶やかなショコラグラサージュが印象徴的な「タルトショコラ・フランボワーズ」をご紹介いただきました。

 

講習会では、タルト生地を“シルパン”と“シルパット”で焼き比べたり、“ココアパウダー”メインのグラサージュと“チョコレート”メインのグラサージュとで色の違いを見せたり、『実際に見比べてみる』ということで、よりわかりやすさを実感することができました。 特にグラサージュの色・輝きは、シンプルな作品だからこそ際立つもの。シンプル&スタイリッシュなジェロームシェフの作品が美しいのは、そういった細やかな作業にこそ、力を入れているからなのだなぁと感じました。

 

そして今回、通訳&解説者として講習会をサポートしてくれた貴子さん。ジェロームシェフの熱のこもったデモをわかりやすく私たちに伝えてくれました。シェフも最後に「ありがとう!」と感謝の言葉。強力な絆が感じられる、とても素敵なご夫婦のやりとりに、思わずにっこりしてしまいました。

 

 
開催日
  2009年11月24日(火)
講師
  目黒 「カカオエット・パリ」 ジェローム・ケネルシェフ、 <通訳> 椛澤貴子さん
協力
  パティスガストロノミー協会
協賛
  ドーバー洋酒貿易株式会社、日仏商事、はなのみ、ボレイ
会場
  ドーバー洋酒貿易梶@講習会場
 
 
 
ジェロームシェフとパティシエール・貴子さんの強力タッグです。貴子さんによる、わかりやすい通訳で講習会スタート。まずはタルトから。

  タルト生地の焼成は、必ずシルパンで。わかりやすいようにシルパットでも焼き、仕上がりの違いをみせていただくことに。

  シルパットはシルパンと違って網状になっていないため、生地がふくらんでしまいます。こうやって実際に見せていただくとよくわかります。

 
 
クーベルチュールにプラリネアーモンドや砕いたヘーゼルナッツ、フィヤンティーヌを入れたもの。ザクザク感とナッティーな味わいが美味!

  ←これはジェロームシェフの大好きなパーツだそうで、ついついつまみ食いしてしまうそう。タルト生地にたっぷり敷き詰めます。

  さらにその上にクレムーショコラを。一晩ねかせても、なめらかさと程よい固さを失わない状態が、良いクレムーとのこと。

 
 
フランボワーズのババロワを作る際は均一の速度で混ぜること。均一の速度は均一の気泡を生み、均一ななめらかさにつながります。

  フランボワーズのババロワにグラサージュを。写真はココアパウダーを使用したレシピで、ツヤツヤとした輝と深い色合いが特徴です。

  一方で、味重視のグラサージュにはココアではなくチョコレートを使用します。右が味重視、左が輝き重視のグラサージュ。

 
 
デコレーションの様子。フランボワーズの穴にもショコラを詰めるなど、細かい作業が光ります。

  タルトショコラ・フランボワーズ」。鏡のように光るグラサージュショコラの上をサンタクロースが駆け抜けます。
  次は「ケーク・コアントロー」。名前の通りコアントローがたっぷりはいった一品です。

       
 
 
ひまわりオイル配合のレシピで、立ち上がりはしっかり。おへそがポンと飛び出ています。ナイフを入れ、生地がつかなければOK。

  ポコンとふくらんだ部分をカットし、ガナッシュショコラを絞ります。その後、チョコレートでコーティングして金箔で華やかさを演出。

  オレンジが香るクリスマス菓子「ケーク・コアントロー」。オレンジとチョコの濃厚な香りが広がります。

 
 
最後はリンゴのヴェリンヌ。はなのみ/ふじリンゴジュースを使ったピューレを凍らせ、ストローを刺し、リンゴのタタンを入れます。

  中沢ヤオルトのほのかな酸味が効いたクリームを絞り、仕上げはリンゴのムースを。ムースというより、泡をイメージした仕上がりです。

  ヴェリンヌ・ポンム」。中心のストローで下層部のリンゴジュースを吸いながら、少しずつ崩して食べるヴェリンヌです。さわやか!

 
 
ギモーヴ」はクリスマスパーティーのおもてなしに。チョコでコーティング、ココナッツをまぶして、スティックに刺してサーブ。

  ご活躍中のジェロームシェフは、12月にレシピ本も販売。購入した方には、サインを書いていただきました。

  今回講習会を前面サポートしてくださったパティスさんやはなのみさんなど、全員で記念の一枚。

 
使用した材料や道具
 
 

皮付アーモンドパウダー
 
シルパン(黒)
 
カカオバリー/パユテフォユティーヌ
タルト生地や「ケーク・コアントロー」で使用。シェフ曰く、皮に美味しさが詰まっているので、お菓子には皮付きを使うのが多いそう。

  ピケいらずの網目状ベーキングシート。デモでシルパットと焼き比べをし、その焼き上がりの違いを実証してくれました。

  薄いパイ生地をフレーク状に砕いたもの。サクサクした軽い食感が特徴です。「タルト・ショコラ・フランボワーズ」のパーツで使用。
 
 

カカオバリー/ルノートル・プラリネアマンド
 
カカオバリー/パータグラッセ・ブリュンヌ
 
レミー・コアントロー/コアントロー54°
パユテフォユティーヌと混ぜて使ったプラリネアーモンド。風味の良さに定評があります。
  グラサージュショコラで使用したコーティング用チョコ。味重視のときは、クーベルチュールとこの商品を使った配合がおすすめとのこと。

  ビターオレンジとスイートオレンジの果皮をメインに様々なスパイスをブレンドして蒸留したリキュール。「ケーク・コアントロー」で使用。
 
 

ルブラン/サンフラワーオイル
 
PatisFrance/ジュレデセール
 
花の実/ふじりんごジュース
軽くまろやかなひまわり油は「ケーク・コアントロー」で使用。焼いてもしっかりふくらみ、しっとり感・弾力感ある仕上がりに。

  「ヴェリンヌ・ポンム」で使用したババロア・ムース専用の粉末凝固剤。ジェロームシェフは、エスプーマの泡をイメージして使用。

  「ヴェリンヌ・ポンム」で使用。信州安曇野産ふじりんごを使用した無添加100%ジュースです。みずみずしいリンゴの味わいが詰まっています。
 
「カカオエットパリ」 ジェローム・ケネルシェフ&椛澤貴子さん

ジェローム・ケネルシェフ

パリ最高級ランクのホテル「プラザ・アテネ」レストラン製菓部門の2番手シェフとして活躍。 シェフであるChristophe MICHALAK(クリストフ・ミシャラック:2005年、パティシエ世界大会優勝)の右腕となる。 2004年の製菓コンクール(Championnat de France)にて準優勝。 斬新的なアイディアを持つことから、フランス製菓業界専門月刊誌「ジャーナル・パティシエ」に数回掲載され、製菓業界の中でも注目のシェフ。

 

  「カカオエット・パリ」

住所 : 東京都目黒区東山1−9−6
営業時間 : 10時〜20時

HP : http://www.cacahouete-paris.jp/

 
 

 

イベントレポート 一覧へ

過去に開催された、講習会や教室の一覧ページ 

 

 

→コミュニティトップに戻る