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「PATISSIER eS KOYAMA」 小山進シェフ
トルコ・ヘーゼルナッツ協会 菓子製品開発講習会

 

トルコ・ヘーゼルナッツ協会主催の菓子製品開発講習会に参加しました。

講師に招かれたのは「PATISSIER eS KOYAMA(パティスリー エス・コヤマ)」の小山進シェフ。

各種洋菓子コンクールやTVチャンピオンケーキ職人選手権大会など、さまざまな大会で優勝を勝ち取ってきたほか

営業や商品開発、技術指導なども精力的に行っていらっしゃいます。

小山シェフの代表作である「コヤマロール」といえば、ご存知の方も多いのではないでしょうか。

 

今回トルコ産ヘーゼルナッツを使った商品提案というコンセプトのもと、ご紹介いただいたお菓子は4種類。

ヘーゼルナッツの個性のある風味は、小山シェフ自身もお気に入りとのことで

味をまとめやすく、店でもよく使う材料のひとつだそうです。

 

小山シェフ曰く 「デザインなどのビジュアル以前に、商品としてのストーリーを紹介し、

商品化までの流れを作り手に提案することを講習会で伝えたい」 とお話されており、

レシピや手順の説明だけではない、商品製作の全体的な過程をうかがうことができました。

関西弁を話す陽気な雰囲気の小山シェフにはさまざまな質問も。

新商品を生み出すインスピレーションの源やシェフが心動かされたお菓子の話など、

普段きけない話が盛りだくさんの講習会でした。

 

 
開催日
  2008年6月24日(水)
講師
  PATISSIER eS KOYAMA」 小山進シェフ
主催
  トルコ・ヘーゼルナッツ協会
会場
  ドーバー洋酒貿易梶@講習会場
 
  
 
講習会場にはヘーゼルナッツのサンプルや資料などが展示。トルコ産ヘーゼルナッツは美味しさはもちろん、栄養面でも優れた食材です。   「手順の前に配合を読むことが大切なんですよ」と、レシピや手順そのものより、配合を読んで作業を進めることの重要性を説明されました。

  「講習会を成功させるためにはスタッフの力も大事」と小山シェフ。サポートを務めた3名のスタッフさんです。

  
 
関西出身の気さくな小山シェフ。講習会場にいる方達にはもちろんスタッフさんにも指導を行いながら、ときに厳しく、ときに笑いを織り交ぜ、終始なごやかな雰囲気。

  「ヘーゼルナッツとパッションフルーツのマカロン」の工程の様子。生地の状態をしっかりチェックしつつ、目指す食感や味わいについてレクチャー。

  乾燥には扇風機を使用。湿度は何%以下、何分で乾く・・・など細かい設定を計算し、生地をベストな状態へもっていきます。

  
 
オーブンの温度も何段階かに分けて細かく設定。シェフみずからチェックをします。

  「キース」の仕上げ作業の様子。小山シェフはカクテルからインスピレーションをもらうことも多いのだとか。   デモ台には「キース」に使われた洋酒を展示。カシスが隠し味になっているそうです。
  
 
「ヘーゼルナッツとレモンのサンドケーキ」の工程です。ビスキュイヌガーには、焼き上がりの味の変化が少ないヘーゼルナッツオイルを使用。

  「ノワゼットショコラ」はパートにもフィリングにもヘーゼルナッツが入ります。香りが重要なヘーゼルナッツは生地に入れる直前にローストしてミキサーにかけることが最大のポイント。

  「ボールや器具についた水滴はちゃんと拭かないといけません」と小山シェフ。基本中の基本こそが一番大事ということを何度もおっしゃっていました。
  
 
最後のセッティング風景。展示されていたヘーゼルナッツやヘーゼルナッツオイルの瓶、パレットナイフなどを使い、大胆に配置していきます。   「ヘーゼルナッツとレモンのサンドケーキ」は、レモンの酸味にヘーゼルの深みが加わった奥行きのある味わい。

  口どけのよい軽い食感のパートに、ヘーゼルの香りとコクを感じるミルクチョコレートフィリングをサンドした「ノワゼットショコラ」。

  
 
厚みがありながら、スッとかみ切れるほど軽く仕上げたマカロン生地に、パッションフルーツの鮮烈な香りと酸味をあわせた「ヘーゼルナッツとパッションフルーツのマカロン」。

  洋酒をきかせたババロアやムースにダックワーズの生地をあわせ、絶妙な配合と食感のバランスで構成された「キース」はカクテルからイメージした一品。   会場には小山シェフが主催する「パティスリー・ロック・ナイト」のオリジナルTシャツ着用の方も! 小山シェフの多彩な活動の様子が伺えるひとコマでした。
 
 

PATISSIER eS KOYAMA 小山進シェフ

 

1983年 大阪あべの辻調理師専門学校卒業後、神戸「スイス菓子ハイジ」入社。

各種洋菓子コンクールやTVチャンピオンケーキ職人選手権大会など、さまざまな大会で数々の優勝を勝ち取った小山シェフは、 実力ともに全国でも知られる存在に。

2000年 兵庫「パティスリー エス・コヤマ」をオープンし、テレビ出演や雑誌のコラム連載などメディアのほか、レシピ本など書籍の出版も行っています。 商品開発および技術指導の実績から、技術者向け講習会の講師も務められ、商品化までの流れを作り手に提案するなど、幅広い活躍で注目されています。



▼ PATISSIER eS KOYAMA(パティスリー エス・コヤマ)

http://www.es-koyama.com/


 
 

トルコ産ヘーゼルナッツについて

 

世界一の生産量を誇るトルコのヘーゼルナッツ。

その歴史は古く、2300年前からトルコ北部の黒海地方沿岸で栽培されていたことがわかっており、6世紀にわたって海外へ輸出されてきました。

風味豊かで良質な脂肪分を豊富に含むトルコ産ヘーゼルナッツは、美味しさはもちろん栄養面でも注目されています。

特に豊富なのが一価不飽和脂肪酸。コレステロール値を下げたり、血圧を安定させたり、身体を健やかに保つために有効な働きをしてくれます。

2003年には米国食品医薬品局(FDA)により、心疾患予防効果が期待できる食品のひとつに認定され、現在ではトルコをはじめとする多くの国々で「健康のために毎日ひとつかみのヘーゼルナッツを」と推奨されています。



 
 

 

 

 

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