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「ロートンヌ」神田広達シェフ
第2回 Sweets Please 講習会

 

今回は小松崎喜美子さんが代表を務めるSweets Pleaseの第2回講習会に参加してきました。

第2回講習会では、前回の講習会の講師である「サロン・ド・テ・スリジェ」の和泉シェフからの紹介で、 東京都東村山市の「ロートンヌ」神田広達シェフが講師として招かれました。

 

神田シェフは、22歳の時にフランスで開催されたコンクール「ジャン・マリー・ジブナレル世界大会」(1996年)で各国のパティシエを見事に抑え、準優勝に輝いた実力のあるパティシエです。

この受賞により、日本人パティシエのチョコレートの技術が世界に高く評価されました。

個性的であり、天才的な感性と奇抜な独創性を兼ね備えた神田シェフは、その他にも国内外で数々のコンクールに入選された実績を持っておられます。

 

今回の講習会では実際にお店で販売されているお菓子の中から3種類のお菓子を紹介していただきました。

こだわりの焼き菓子、「マドレーヌ」。生菓子はロイヤルティーヌの食感がアクセントの「シグネイチャー」と、 ラズベリー、チョコレート、ピスタチオを贅沢に配合した「モデナ」の2種類です。

 

講習中には随時参加者からの質問を受けてくださり、その一つ一つに対して分かりやすく丁寧に解説してくださいました。 そのほかにも、考案するメニューの配合について、その配合にたどり着いた背景や、材料となる素材を選んだ理由などをお話いただき、神田シェフのお菓子の仕込みや素材に対する真剣な思いが伝わりました。

 

とてもユーモアのある神田シェフの講習会は、シェフの冗談を交えながら終始楽しい雰囲気で過ぎていきました。

 

 
開催日
  2007年9月27日(木)
講師
  「ロートンヌ」 神田広達シェフ
主催
  「Sweets Please」代表 小松崎 喜美子さん  http://www.sweets-please.org/
会場
  ドーバー洋酒貿易㈱ 講習会場
 
 
 

「自分が作りたいお菓子を実現するためにも、技法や素材を常に吟味し改良してく努力を惜しまない」と神田シェフ。

  フレキシパンを使用し焼き上げたマドレーヌは生地がはがれやすく、金属の焼型と異なり使用後の洗浄も楽に行えます。   レモンの爽やかな風味が広がる「マドレーヌ」。この配合になるまでに何度も試行錯誤した、こだわりの焼き菓子だそうです。
  
 

調理器具の除菌に欠かせないのがパストリーゼ。また、仕上げた焼菓子に噴霧することにより、防カビ効果が飛躍的に向上するそうです。

 

ピスタチオ配合のサブレとチョコレートのビスキュイをベースに、アングレーズソース仕立てのラズベリーガナッシュとホワイトチョコレートのムースが調和した「モデナ」。

  こちらはクリスマスのビッシュ・ド・ノエルにアレンジした「モデナ」。それぞれのパーツの比率が変わるため、左の画像のモデナとは食べた時の印象が微妙に異なります。
  
 

トップの表面をわざと不規則な凹凸をつけることにより絶妙なバランスを生み出す「シグネイチャー」。チョコレートにこだわる神田シェフの力作。

 

ロイヤルテーヌのさくさくした食感と、適度な苦味のチョコレートクリームの相性は非常に良く、何度も食べたくなるデザートでした。

  次の世代を担う若いシェフにも良い経験をさせたいとの願いから、6名のスタッフを引き連れてきました。神田シェフの気配りの細やかさが伝わります。
 

「ロートンヌ」 神田広達シェフ

 

神田シェフは「ら・利す帆ん」にて4年間修行。その後コンクールのため渡仏を繰り返し、 22歳でジャン・マリー・ジブナレル杯チョコレート部門で入賞。その後もフランス はパリ、プロヴァンス地方などで開催されるコンクールで数々の賞を受賞させてきました。98年より実家が経営する「L'Automne・ロートンヌ」を引 き継ぎ、98年よりオーナーシェフに就任されました。

 

 

HP : http://www.lautomne.jp/

 

 

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